固定相場制とは?

固定相場制とは、通貨の為替レートを一定の水準に固定・維持する制度のことです。

ペッグ制とも言われており、この場合のペッグとは「釘止めして安定させる」という意味を持っています。

国際通貨基金(IMF)が設定した、平価の上下1%以内に維持する管理相場が、固定相場制です。

固定相場制というものがなぜあるのかということですが、これは経済の急激な変化による影響を防ぐためです。

経済に急激な変化が現れると、海外の資本移動も急激に加速します。

こうなることを防ぐために、中央銀行が通貨の需要と供給を調整することで、為替レートの変動幅を守ります。

固定相場制は、主に開発途上国が採用している制度です。

相場を固定することによって、為替相場の変動に振り回されることを少なくして、輸出競争力を確保します。

こうすることによって、貿易を円滑におこなうことができるようになるのです。

ただし固定相場制では、相場維持のために金利政策を相手国に追随させる必要があり、自国の状況が悪くても追随しなければいけないので、トラブルが起きてしまう可能性があります。

固定相場制には、金利政策の自由度が狭まってしまうというデメリットがあります。

しかし経済基盤が安定していない国にとって、突然状況が一変して混乱が起きることを防ぐことができるので、採用されているのです。

その国の経済状態によって有効かどうかが異なり、先進国では変動相場制がとられているということも覚えておきましょう。